夢見がちで放浪癖

2次元と2.5次元間を息切れしながら反復横とびするオタクのひとりごとです。

速水ヒロには幸せになって欲しい

ヒロ様には幸せになって欲しい…
ヒロ様には泣かずに笑っていて欲しい…


RLを完走し、キンプリ7回目を終えた今浮かぶ感情は本当にこれに尽きる…ヒロ様には誰よりも幸せになってほしい…

まだ何も知らない頃スーパーヤンデレサイコホモwwwとか笑って本当にすいませんでした…今はもう笑えない泣くしかない…

とりあえず自分の頭の中を整理するためにもヒロ様
を愛さずにはおれない理由をまとめてみた(ネタバレ大いに含みますのでご注意を)


【自己評価の低さ】
初めてキンプリを観たとき、ヒロ様はプロ意識が高くて自分に自信のある子なんだろうな〜きっとコウジとのことは若気の至りだったんだろうな〜と思っていた。しかしRLを走ると彼のあまりの自己評価の低さに驚いた。自分には何の価値もなく、むしろ自分のせいで周りの評価を下げてしまうことを恐れていた。こんなに人気者なのに。こんなにイケメンなのに。

そこにはやはりヒロ様の幼少期の境遇が大きく影響しているわけで。莫大な借金のためにボロボロの家でボロボロの服を着てパンの耳を食べる生活、さらに大好きな母親には彼氏が来る度に家から追い出されてしまう。こんな境遇のヒロ様の才能を見出しエーデルローズに導いててくれたのが当時の法月主宰なわけだが、この時からすでにヒロ様の自己評価の低さは根付いてしまっている気がする。

・自分の育った環境への引け目(エーデルローズには本来ふさわしくない身分であること)
・母親への引け目(自分は邪魔な存在になってしまっているのではという不安)

こういったヒロ様の自己評価の低さが後々のヒロ様の言動に繋がっていると感じた。


【無自覚な自己犠牲】
先に書いたようにヒロ様の自己評価はびっくりするほど低い。低すぎる。そしてそのために自己評価が低い=自分を大切に出来ない=自分よりも他人のことを優先する=自己犠牲を払ってしまう、という流れが作中では起きてしまっていた。

しかも自覚のある自己犠牲であればまだ自分で加減をかけることが出来るが、ヒロ様は自己犠牲はおそらく無自覚である。自分がどこまで犠牲を払えるのか、どの線を超えてしまうと逆に自分の限界が来るのか、自覚がある人にはそのブレーキがある。しかしヒロ様は無自覚のためそれが出来ていない。

おそらく幼少期の境遇から、ヒロ様の「察する」力は周りの同世代の子の誰よりも高い。その場の状況と自分の立ち位置を素早く察し、今何をすべきか、そのためには自分はどのように動けば1番良いのかを判断することに長けている。

しかしその効率を求める余り、ヒロ様は自分の損得を考えずに行動してしまうし、時として行動の真意を理解出来ていない相手を深く傷付けてしまう。特にコウジとの関係の悪化の原因の1つはここにあると考えられる。


この【自己評価の低さ】【無自覚な自己犠牲】を前提に置きながら以下ではヒロ様とべる様、なるちゃん、コウジとの関係についてさらに詳しく考えていきたい。

【ヒロ様とべる様】
RLでのヒロ様とべる様の関係の変化は大きく分けると3つに分けることが出来る。

⑴べる様バイオリン留学事件まで
序盤では年上のヒロ様が苦しみながら孤高の存在になりつつあるべる様をそっと見守り支えるといったシーンがよく見受けられた。そして何度も出てくる「僕たちは本当によく似ている」という言葉が印象的である。

ヒロ様にとってべる様はおそらく初めて出会えた「同士」なのである。トップに立つべき存在であり、そしてそのために孤独や重圧に耐える強さが求められる存在。道端に咲く小花ではなく、孤高に咲く大輪の花になる存在。そんなべる様へのヒロ様の思いはとても複雑に思えた。

「自分が経験してきた孤独や重圧から彼女を少しでも支えてあげたい」
「自分も経験してきた孤独や重圧を乗り越えなければ彼女はトップに立てない、だから手を差し伸べてはならない」
「自分のこの苦しい辛い気持ちを共感してくれる人が欲しい、しかし孤高な存在こそがトップにふさわしいのであれば共感など求めてはいけない」


ヒロ様はべる様に必要以上の言葉はかけないし、決して気付かれないように練習を見守っている。そしてライブの際には薔薇の花束を渡し、颯爽と帰っていく。

そんなヒロ様が変わったのがべる様バイオリン留学事件である。プリズムライブが出来なかったべる様を見て泣くヒロ様を見て私も泣いた。めちゃくちゃ泣いた。

あの涙以降ヒロ様は変わった。見守るだけではなく、手を差しのべるようになった。車を出してわかなとおとはを空港まで連れて行ってくれた。そしてベルローズ結成の手助けをしてくれた。

しかしこれは同時に「僕たちは本当によく似ている」からの別れでもあった。孤独でなくなったべる様はヒロ様とはもう同士ではない。ベルローズの結成によってヒロ様はまた孤高の存在へとなってしまったのである。

⑵カヅキ先輩の「FREEDOM」
ベルローズ結成によって再び孤高の存在へとなったヒロ様に更なる追い打ちをかけたのがカヅキ先輩との2度目のプリズムショー対決である。カヅキ先輩の「FREEDOM」を聴いたヒロ様の衝撃はすさまじかった。彼のPRIDEが真っ二つになってしまった理由はおそらく2つある。1つはコウジの歌詞であり、もう1つはコウジの歌を上手く表現出来ている自分以外の人物(=カヅキ先輩)に出会ってしまったことである。

これによりヒロ様のPRIDEは文字通り真っ二つになり、ヒロ様は本当に孤独になってしまった。そしてここからはヒロ様→べる様ではなく、今度はべる様→ヒロ様といったシーンがよく見受けられるようになる。

ヒロ様のおかげで仲間に出会えたべる様はどこか辛そうなヒロ様を心配するようになる。この頃のヒロは

・孤高の存在でなければトップに立てないという考えは間違いだったのかもしれない(べる様という例外)
・コウジの曲を1番上手く表現出来るのは自分だけではなかったのかもしれない(カヅキとの出会い)
・法月仁による恋愛禁止の念押し(べる様への想いを表に出してはいけない)
・エーデルローズ(法月仁)のやり方への疑問

本当に様々なことを独りで抱えていた。しかし無意識で自己犠牲を払うヒロ様は決して誰にも助けてとは言わない。自分さえ我慢すればみんなには何も影響がないのだから。

しかしそんなヒロ様が一度だけ助けてのサインを出した時があった。それがあの歩道橋でのべる様とのシーンである。いつも年上の余裕でべる様をそっと見守ってきたヒロ様が、恐らく1番弱っている所を見られたくなかったべる様に1番弱っている所を見せてしまう。

確かにヒロ様にとってべる様は同じ境遇でトップを目指す同士ではなくなったかもしれない。しかしこのシーンを見て、やはりヒロ様にとってべる様は特別な存在なのだと感じだ。

⑶7連続ジャンプを成功させたべる様
ヒロ様は最終回でなるちゃんに「失恋したんだ」と
言っている。待て待て、いつの間にだよ!ヒロ様まだ何も言ってないじゃん!と勝手に画面の向こうで号泣してしまったが、ヒロ様のいう失恋にあたるシーンを考えるとすると間違いなくこのOver the rainbow sessionにおけるべる様の7連続ジャンプ成功が思い浮かぶ。

ヒロ様は序盤に「大輪の花の隣りに並ぶためには道端に咲くような小花ではいけない(うろ覚え)」のようなことを言っていた。これは序盤に聞いたときはべる様に頑張ってここまで登ってこい!という意味にとれたが、終盤に聞くと本当はヒロ様自身のことを言っていたのだとわかる。

先に述べたようにヒロ様の自己評価は低い。ヒロ様はずっと自分とべる様で全く釣り合わないと感じていたのだ。由緒正しきお嬢様のべる様と、貧乏で親とも疎遠、エーデルローズが無ければここに居るはずのない自分。そんな自分がべる様の隣りにいることを許されるためにはべる様以上に孤高に咲く大輪の花になることであり、そしてべる様がこのエーデルローズで壊れてしまわないようにそっと見守り支えるということであった。

しかし7連続ジャンプ成功=真に孤高な女王に君臨することは、ヒロ様にとってべる様が手の届かない存在になるということである。それをヒロ様は「失恋」と表現している。

では誰がその失恋にも繋がるジャンプを後押ししたのか。その決め手もやはり、ヒロ様自身なのである。ヒロ様はべる様が自分の手の届かない所へ行ってしまうとわかっていながらべる様の背中を押した。自分の恋心よりもべる様の想いを優先した

ヒロ様は45話でべる様にこんな言葉をかけている


「男の子は人生で一度くらい、牢屋に閉じ込められたプリンセスを助ける王子様になってみたいと思ってるんだ」

ヒロ様はべる様の王子様になりたかったのだ。
どんだけ格好良いんだヒロ様。どんだけ泣かせる気だヒロ様。でも私は王子様にも幸せになって欲しい。失恋と決めつけるにはまだ早いと思うよヒロ様…!


【ヒロ様となるちゃん】
ヒロ様となるちゃんの関係の面白い所はヒロ様が「普通の男の子」になってしまう所である。ヒロ様と言えば今を時めく大人気アイドルであり、女の子は誰だって彼を特別視してしまう。

しかしなるちゃんは初めからヒロ様を特別視はしていなかった(むしろコウジに夢中で完全にスルーしていた笑)。そんなのヒロ様にとってなるちゃんは興味深い女の子に違いない。

しかしそれだけではない。なるちゃんにはいつだってヒロ様が進んで人に見せようとはしていない部分が見えてしまっている

「ヒロさんっていつも変なことばっかり言ってますけど、本当はと〜ても優しい人ですね!」
「実はヒロさん、心優しいふつうの男子です!」

なるちゃんにこう言われた後、心なしか毎回赤面してしまっているヒロ様笑。おそらくなるちゃんの前ではヒロ様は王子様にはなれない。だって色々見透かされて格好がつかないから笑。でもそれで良いのかもしれない。自己犠牲と自己評価の低いヒロ様が色んな物を背負わず、普通の男の子になれる存在が1人でもいてくれるというのはヒロ様にとって嬉しいことだと思う。

オバレ1周年記念ドラマCDによれば、どうやら世間ではヒロ様とべる様、ヒロ様となるちゃん両方の熱愛報道があがっているらしい。私はどちらとくっついても嬉しいし、ヒロ様が幸せになれるならどちらの恋路も是非是非応援していきたい。とりあえず幸せになってくれヒロ様…!


【ヒロ様とコウジ】
正直この2人の関係を文章にまとめる勇気がない。というかまとめられない…。ので書ける範囲で書いてみたい…とりあえず仲直り出来てよかったねぇ…;;;;!!!

先にも述べたようにヒロ様の察する力は周りよりも飛び抜けていて、そしてそのために最も効率的な方法を選ぶヒロ様の行動は誤解を生みやすい。

Hiro×Koji結成前後のヒロ様が優先しようとしていたことはおそらく

・エーデルローズへの恩を返すためにデビューをすること
・コウジの素晴らしさを沢山の人に知ってもらうこと

であった。特にデビューを果たすことは、自分をここまで育て、母親の仕事の世話まで見てくれたエーデルローズのためにも最優先事項であったはずだ(恩返しというより義務感に近いようなもの)。だからヒロ様がデビューを断るという選択肢は選べない

しかしコウジへの想いもきっとそれと同じくらい大きかったはずだ。ヒロ様にとって恐らくコウジは生まれて初めての友達。初めて出来た友達が実はとんでもなく天才で、なのにその凄さを自分以外はまだ気付いてない。そんなコウジの凄さを世間に伝える最も良い方法、それはコウジの凄さを1番良く分かっている自分と2人でデビューするということであった。

しかしこの2つを同時に叶えることは法月仁によって阻止されてしまう。だがヒロ様にとってどちらも譲ることは出来なかった。恐らく法月仁はそれを見据えた上で作詞作曲を速水ヒロにするという選択肢を与えたのかもしれない。デビューとコウジの才能を世に伝える、そのためにヒロ様が出来ることは、作詞作曲を速水ヒロにすることしかなかった。

これ以降コウジとの仲は悪化し、デビューも延期しコウジの曲も歌えなくなってしまう。しかしヒロ様はコウジの曲にずっとずっと執着し続けた。それは何故だろうか。理由は恐らく2つ考えられる。

まず1つは、コウジの凄さを自分が世の中に広めたいと思い続けているからである。恐らくヒロ様は作詞作曲が自分ということを全く気にしていない。何れはバレてしまう嘘である。ヒロ様にとってそれによる賞賛も後に訪れるであろう批判も大したことではないのである。なぜならヒロ様にとって大切なのは自分の評価ではなく、コウジの曲を世に広めることであるからである

もう1つは、「Pride」がコウジからヒロ様に贈られた唯一の曲だからである。作中で「曲」は作曲家にとって「命そのもの」であり「歌う相手へのラブレター」のようなものだと述べられている。孤独の中で高みを目指すヒロ様にはコウジの曲ほど欲しい物は無かったのかもしれない。

Winter white sessionでなるちゃんがプリズムライブを出来なくなってしまった時ヒロ様は、「相手が辛い時ただそばに居てやるだけで十分だ、俺にはそれすらも出来ないから…(うろ覚え)」という場面があった。ヒロ様はもうコウジの隣りに自分が並ぶのはふさわしくないと感じてしまっている。そんなヒロ様だからこそ、コウジ自身と隣合うことはもう叶わないけれども、あの頃の親友であった頃の贈り物である「Pride」だけは何が何でも手に入れたかったのかもしれない。


結果としてヒロ様はコウジから新曲は貰えなかったもののカヅキ先輩が歌う「FREEDOM」からメッセージを貰うことが出来た。そしてコウジとカヅキ先輩と和解し、Over the Rainbowを結成することが出来た。最終回はもう吐くほど泣かされた。今まで自分を二の次にしてきたヒロ様がやっとやっと幸せを掴むことが出来るようになるのだと…!


そう思った矢先のまさかのキンプリラストである。

エンドロールので「Pride」が2度流れた時、本当に嫌な予感しかしなかった。そしてあの最後の予告である。どうしてルヰくんが「Pride」を歌っているのか。よりにもよって「Pride」を。ヒロ様がやっとの思いでコウジから手に入れて、その後も本当に色んなことがあった後にやっとやっと胸を張って歌えるようになった大切な大切なヒロ様の大好きな「Pride」を…!!!

「Prideを1番上手く表現出来るのはボクだよ!」

違う…違うんだルヰくん…確かにルヰくんはめちゃくちゃお美しいし天使のような声をしているよ…?でも違うんだよ、「Pride」はヒロ様のものなんだよ…ヒロ様にしか歌って欲しくないんだよ…!

ただでさえ自己評価も低いし自己犠牲を払ってしまう子なのにそんな子の前でとんでもないことをしてしまったなルヰくん…

この後キンプリがどんな展開を迎えるのかは誰にもまだ分からない…ただ私はヒロ様には他の誰よりも幸せになって欲しい…ヒロ様には笑っていて欲しい…ヒロ様に自信を持ってもらいたい自己犠牲で物事を丸く収めようとしないでほしい…もう我慢しないで欲しい…ヒロ様がプリズムキングカップで万遍の笑みで「Pride」を披露する所を観たい…どうかどうかヒロ様が幸せになれますように…もう何が言いたいのか分からなくなってきたのでとりあえず8回目のキンプリキメてきます…